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イギリスでうつになってしまったので色々試した結果

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イギリスでうつになってしまいました。

症状から言うと日中や夕方、特に寝る前に涙が止まらなくなって、頭が痛くなったり吐き気がしたり目眩がしたり、耳鳴りが続くような状態がここ数ヶ月続いていました。

あとは旅行に行っても感動しなくなったり、物事に興味が無くなったり、イライラしやすくなったり、感情の制御ができなくなったと感じるようにもなっていました。

とはいえ16歳ぐらいから、いやもっと前からずーっと鬱だったのでもはや持病の発作・風邪の延長だと思っています。

うつと長いこと付き合ってきて「そうでない側」の人に理解されないのは重々わかったので、むしろ発想を変えて明るく公言してなんとか改善できるように、

まさしく風邪をひいたら風邪薬を飲むような感覚で、イギリスでうつを改善するために色々試行錯誤した結果を記録として残しておこうと思います。

誰かの参考になれば幸いです。

目次

イギリスだからうつになったのか?

そもそも、私はイギリスに来たから鬱が加速したのでしょうか?

確かにイギリス生活をしていて鬱を引き起こす要因はたくさんあります。

・冬の日照不足
・物価の高騰による生活苦
・ゴミフラットメイトとのシェアハウス生活からくるストレス
・いつまでも終わらない英語能力コンプレックス
・文化の違う人たちとの仕事
・突然のハプニング(詐欺・窃盗・人種差別etc..)
・孤独

などなどです。(イギリス生活はつらいよという記事にも書きました)

在英大使館の海外在住が及ぼす精神的な影響という記事にも色々書いてあるので、ぜひご一読ください。

ただ個人的な結論としては国関係なく、うつになる人はうつになるんだと思います。ちなみに毎日太陽がギンギンのフィリピンにいた時も見事にうつになっていました。

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イギリスだからうつになったらどうしたらいいのか

イギリスでうつになり、そばにいてくれるような優しいパートナーも心から話せる友人も(というか知人に相談するのがすごく苦手)いない場合はどうしたらいいのでしょうか。

私の試行錯誤の結果をご紹介していきたいと思います。

・友人、知人、家族はメンタルのプロではないことを認識しておく
・日本語のオンラインカウンセリングを使ってみる
・Samaritansを使ってみる
・自分が何をしたら気分が良くなるかを知っておく
・Youtubeチャンネルを見て解決策・予防策を持っておく
・GPに行く
・運動をする(運動と糖質制限してみた結果はこの記事を参考

詳細をみていきましょう。

友人、知人、家族、パートナーはメンタルのプロではないことを認識しておく

うつになった時に真っ先に思い浮かぶ行動としては「誰か親しい人に相談する」ということだと思います。

ただ何かに思い悩んで鬱になった時、誰に相談するか決めた時点で、ある程度返ってくる答えが想定できるはずなので、よく考えて相談したほうが良い、というのが私の結論です。

例えば海外在住でうつになって、日本の友達もしくは家族に話を聞いてもらおうとする場合、概ね「日本に帰ってきたら?」というアドバイスが返ってくるであろうことは容易に想像できるかと思います。

逆に考えると日本の友達もしくは家族に話を聞いてもらいたいと思っているということは「日本に帰ってきたら?」と言われたい自分がいるのかもしれません。

つまり特定の誰かに相談しようとする時点でその人に背中を押してもらいたいことや行ってほしい何かがあり、本当はこうしたいというのが自分の中にあるはずなのです。

また、友人、知人、家族、パートナーはメンタルのプロではないことを認識しておきましょう。

相談したとてこちらの心に響かない上っ面のアドバイスか、根性論か、「私も辛い(以下の時間はその人の自分語りで返される)」またはポジショントーク(当たり前ですがその人の置かれている立場からのアドバイス)をされるというパターンが大半ではないでしょうか。

別に期待はしてないので全然良いのですが、あまりにも辛いときにどうしようもなくて勢い余って友人・知人に相談してしまって何度も上記パターンに遭遇した自分の経験から、友人・知人・家族を頼るのはベストではないと思うようになりました。

日本語のオンラインカウンセリングを使ってみる

日本語かつオンラインで使えるカウンセリングも試してみました。 cotreeココナラの悩み相談です。

Cotreeについて:
Cotreeでは話すカウンセリングと書くカウンセリングがあるのですが、日本との時差を考慮して書くカウンセリングを選びました。

「自分の悩みを初対面の人にわかりやすく伝える文章を書こうとする」こと自体が自分を客観的に見直す良い機会になったように思います。

また臨床心理士などの資格を持った方が丁寧に回答・対応してくれるので、一度試してみる価値はあるかもしれません。

特に海外在住の悩みに対応しているカウンセラーもいる点はありがたかったです。

紹介コード “3hnbxf8zst” を登録時に入力すると、初めてのカウンセリングが500円OFFで受けられるので、よかったら使ってみてください。
cotree

ココナラについて:
ココナラはメッセージも電話もどちらも使ってみましたが圧倒的に電話のほうが良かったです。

ココナラの悩み相談は日本語で第三者(かつ聞き役のプロ)が、誰にも言えない悩みを親身聞いてくれるのは本当にありがたかったです。相談実績に比例してクオリティもいいように思います。

電話してカウンセラーさんの話を聞いていると意外と海外在住の方からの悩み相談は多いとのことでした。。

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Samaritansを使ってみる

メンタルで問題が起きて辛い時に使えるイギリスの無料のサービスとしてSamaritans(samaritans.org)というものがあります。

電話やSMS、オンラインチャット、Emailなどでボランティアの方に相談ができます。

英語での電話だと結構ハードルが高いので、一度オンラインチャットでの相談を試しましたが、意外と待ち時間少なく5分ぐらいでカウンセラーの方と伝わりました。

マニュアルなのかはわかりませんが、こちらの悩みをウワーっと伝えると、「どうしてそう思うの?」「もしこうだったら、どう思う」?などこちらの話を引き出してかつ考えさせてくれるような対話をしてくれました。

話を聞いてくれている、理解しようとしてくれている感があるだけでちょっと嬉しいですよね。

たまたま当たった人にもよるのかもしれませんが、誰にも相談ができないけど辛い、と言う時は試してみてもいいかもしれません。英語での相談が厳しかったらDeepL使っちゃいましょう。

自分が何をしたら気分が良くなるかを知っておく

こちらで出会ったとあるカウンセラーから次のようなことを言われました。

「これまで何をした時にうつっぽい症状が改善されたと思う?」

この言葉で結構ハッとしました。

感情起伏が生理周期に引っ張られたり季節の移り変わりに引っ張られたりすることはあるものの、

確かに「何かをして少し気分が良くなった経験」は無きにしもあらずだな、と思いまして。(それを意識していなかっただけで)

例えば小さなところで行けば散歩する、日記ををつける、散歩をする、新しいレストランを試す、誰か新しい人に会うとか。大きなところで行けば住む場所や仕事など環境を変えるとかですね。

自分がどういう時に気分が良くなるかを考えてメモしておくのは良いかもしれません。

ちょっと気分が落ち込んできたらそのリストから何かピックアップしてやるように自分をプログラムできたらいいですね。

Youtubeチャンネルを見て解決策・予防策を持っておく

最近ではYoutubeでも有益なコンテンツが増えましたよね。

自分の悩みをYoutubeの検索バーに入力すると、それに関するノウハウ動画がしこたま出てくるはずなので、さーっとみておくのもありだと思います。

自分では思い浮かばなかったことや新しい発想などを予め知っておくことで、うつがひどくなるのを防ぐことができるかもしれません。取れる手段は知らないよりは知っていた方がいいですよね。

心理カウンセラー・ラッキー
https://www.youtube.com/@lucky-panda

フェルミ漫画大学
https://www.youtube.com/@ferumi

とかは個人的には割とよく見ています。タメになることが多いです。

GPに行く

はい、きましたね。この記事のメインディッシュです。

何をやっても解決しないなら、最終手段としてはGP(かかりつけ医)に相談しましょう。

ここからは個人の経験をご紹介します。

イギリスで救急外来(A&E)にお世話になった話でも書きましたが、私の住んでいる地域ではMedical Centreに電話をかけた時点から初回の医師の電話問診を得るまでにおおよそ2週間ぐらい待ちます。

私が本当にもうだめだと思った時に電話をしたら案の定、2週間後と言われました。

「いや、そんなに待っておられん、私はやばいんじゃ、仕事もままならないんじゃ、、」と思ってWalk-inが可能なUCC(Urgent Care Centre)に飛び込ました。

泣きながら事情を説明していたら、本来は「こういうのは本来GPが対応することだけど・・」とは言われつつもその場で簡易なテスト・問診をしてもらっているうちに「そのまま家に返すわけにはいかない」と言われ、より適切な処置を受けるため別病院のA&E(Accident and Emergency)に行くことになりました。

この時なぜか別の病院に行くまでに救急車に乗せてもらったのですが、乗っている間は「日本からわざわざ自分の意思でこの国に来たのにこのザマはなんだろう、情けないな、」と思ってずっと涙が止まりませんでした。

A&Eでは血液検査や体温チェックを先に受けた後、しばらく待って結果的にカウンセラーとの問診を行いました。

色々と質問をされた後で「あなたはどうしたい?」「どういう助けがいる?」と聞かれました。(向こうからの提案ではなくこちらの意思を聞かれるあたりイギリスらしい)

自分でもかなり症状がひどいと思っていたので、使えるものならなんでも使いたい旨を伝えました。薬でもカウンセリングでも、使えるものなら、そして症状が改善するならなんでも使ったれと思っていました。

薬に関してはカウンセラーの方がGPに問い合わせてくれることになりました。この記事執筆時点ではまだ処方されていませんが、どんな感じなのかわかれば追記したいと思います。

また、カウンセリングに関してはsafe-spacesという機関を紹介してもらいました。

A&Eからのリファラルで、safe-spacesから電話がきて軽い状況確認をされ、そこでも「どういうことがしたい?」「どういう助けが欲しい?」と聞かれたので、対面でのカウンセリングを希望しました。

とある町のとある建物の一室でカウンセリングを受けました。まぁ、悪くはなかったです。

今後も定期的に受ける予定なので症状が改善することを願っています。

これらのサービスが無料なのがなんといってもすごいよねイギリス。。。鬱に寛容なのかもしれん。

運動する

うつの時に運動なんかする気がおきないからうつなんだよ、問題はさておき、

友人のおかげで運動を始めたのですが、メンタル改善にかなり効果があったように思えました。
気になる人はぜひこちらの記事もよんでみてください。個人的には薬よりも良かった気がします。

鬱になったので1ヶ月で21日運動して糖質制限もしてみた話【効果はあったのか】

最後に

と言うわけで今回はイギリスでのうつ対処法について述べさせていただきました。

鬱だというと「鬱は甘え」「メンタルが弱い」という脳内のセルフツッコミが起こったり、周囲にも忌み嫌われたり、「メンヘラ」というネットスラングのラベルをつけられて片付けられたりと、理解してもらえないことが多いですし、

一度でもうつであることを公言すると「あの人はうつだから」と周りに気を使わせるのもしんどいですよね。。日本人は特に「みんなしんどいんだから、」みたいな同調圧力があるように思います。

ただ海外在住であってもなくても誰もがある日突然鬱になる、なんてことは普通にあり得ることだと思いますし、日本で精神科に通ったことはないですがイギリスは割とサービスが手厚いように感じました。(UCCでもA&Eでも私の手を優しく握ってくれた人がいて嬉しかった。。)

最後に、この記事で検索でたどり着いた方へ。

一人で悩む人も多いかと思いますが、何卒無理はされませんよう。
辛い時は声をあげて社会を頼ってもいいと思います。
意外と周りの人はあなたが思っている以上に優しかったりします。

本当に辛い時、使えるものは使っていいと思います。私もどうしようもないときはココナラの悩み相談を使ってました。以外と海外在住の方からの相談はよくあるそうです。この機会にぜひ。誰にも相談しにくいことは第三者に相談するほうがいい、というのが個人的な意見です。。

それでは。


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