マレーシアのクアラルンプールで寸借詐欺に遭いました。
いやー、自分だけは絶対に詐欺に遭わないと思っていたのですが、まさかの・・・。
今回はマレーシアのクアラルンプールで詐欺に遭ってしまった経験から
・どのような手口でクアラルンプールで詐欺にあったのか
・どうして詐欺にひっかかってしまったのか
・海外で寸借詐欺にあったらどうしたらいいのか
・東南アジアの詐欺事情
・今後詐欺に遭わないためにはどうしたらいいのか
・犯罪心理について
などをご紹介していこうと思います。
目次
マレーシアのクアラルンプールでの詐欺詳細
私はマレーシアの「マスジット・ジャメ」駅の近くのベンチで座っており、GoogleMapで地図を確認していました。(↓の写真はわざわざ現場を撮影しに戻りましたw)
すると、40代ぐらいの男性から英語で話しかけられました。
男性は
・40代っぽい
・国籍不明(元々の肌は白いけど日焼けしてた)
・メガネ
・中国人っぽい?
・中肉中背
・白のTシャツ
・半ズボン
・肩掛けのバッグ
という感じでした。似顔絵にするとこんな感じ。(自分で言うのもあれだけどまぁまぁ似てるw)
ここからは会話形式でどうぞ。
・・・と、こんな感じで私もそんなに所持金がなかったのですが、、彼が本当に困っているのかどうかが全くわからなかったので、続けて色々と質問をしてみました。
なんかここらへんから英語と返事が曖昧になってきました。。
という感じで入力して、その場でメールが送信できるかを確認しました。(Gmailでした。)
ということであとは雑談になりました。彼は猫が好きなんだといって自宅の猫の写真を見せてきました。
写真にはベッドでお座りしている2匹のネコチャン・・・。↓のような写真でした。
さらに。
という感じで男性と別れました。
なんかモヤモヤが残り、SOGOのデパートでジュースを買ってそこらへんのテーブルで
「外国人 お金貸した」
「知らない人にお金を貸す」
「旅先で外国人にお金を貸す」
「クアラルンプール 詐欺」
「外国人 クレジットカードなくした 詐欺」
とかで調べまくったら・・・(笑)ある言葉に辿り着きました。
どうやら「寸借詐欺」というそうですね。この手の詐欺は。
そんな言葉があることをその時はじめて知りました。
いやー、そういう人の良心につけ込んだ詐欺があるだなんて・・・・。
もちろん今現在もその人から連絡はありません。(教えてもらったgmailで検索しましたが、ヒットせず。当然捨て垢ですね。)
かつてジプニーでケータイを奪われたことがある私ですが、今回の詐欺はそれよりもショックが大きかったです。
参考:セブで盗難にあって警察に被害届(ポリスレポート)をもらい保険申請するまでの流れ
私から200リンギットをかすめとった男性は今ごろ美味しい寿司でも食べていることでしょう。
もしくはネコチャンに美味しい缶詰でも買っているのかもしれません。
ネコチャンが幸せになってくれるならまぁいいですが、その男性に詐欺の成功体験を与えてしまったことは非常に悔やまれます。
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なぜマレーシアのクアラルンプールで詐欺にひっかかってしまったのか
というわけで、マレーシアのクアラルンプールで詐欺にひっかかってしまいました。
よくよく考えるとWhatAppのIDを教えないなど怪しいところがあったにもかかわらず、なぜ詐欺にひっかかってしまったのかを考察してみたいと思います。
・女性で一人で旅行していた
・ベンチに座っていてさっと逃げられない状況にあった
・相手がそれなりの身なりをしていた
・「寸借詐欺」を知らなかった
・大した額じゃないしなと思ってしまった
・中途半端に英語がわかるフリをしてしまった
女性で一人で旅行していた
Tシャツ短パンでうろうろしていた私ですが、明らかにマレー人っぽくもインド系でもない感じで、
中国人か日本人に見えたのでしょう。時間としては5時ごろで日が暮れる前でした。
男性とか二人組だと話しかけづらいですよね、そりゃあ。
ベンチに座っていてさっと動けない状況にあった
その時私は、歩きっぱなしで疲れたのでベンチに座ってGoogleMapを見ていました。
人間疲れて座ってしまうとなかなかその場を離れられないもんなので、口説き落とすにはベストだったのでしょう。
もしこれが立ち話だったらさっとその場を離れたのでしょうが・・・・。
話しかけられてすぐは「ここ外国だしお金貸すとかむり」「そもそも自分もお金持ってないし」という普通の感覚があったのですが、
時間が経つにつれ、普通の感覚が麻痺してきました。
詐欺師がそれなりの身なりをしていた
シンガポールにもいったことがあったので、シンガポール人=それなりな所得がある人みたいなイメージがあって信じてしまいました。(アホすぎる)
思い出してみると、バンコクでもちょっとみすぼらしい格好の女性に同じように話しかけられたことがあったんですが、その時は急いで歩いていたし、その人の格好がみすぼらしかったが故に普通に「あ、怪しい」と思って「Sorry」と避けることができてました。
ただ今回、詐欺師はごくごく普通の格好でした。
白いポロシャツみたいな服、ベージュの半ズボン、黒の肩掛けバッグ。
まさに、休日に出歩くお父さん。みたいな感じでごくごく普通の人っぽかったんです。
(別にIDとか見せてもらった訳ではないけど。)
「寸借詐欺」を知らなかった
今回の件ではじめて「寸借詐欺」という単語を知りました。
それまで自分がされていることが「詐欺」だなんて思いもしなかったです。
よくニュースで「オレオレ詐欺」に騙される人をみて「なんでこんなのに騙されるんだろう」と何度も思ってきたのですが、いざ自分が体験すると呆気なく騙されてしまいます。
だからこそ詐欺被害が減らないのだと思います。
大した額じゃないしなと思ってしまった
寸借詐欺は数百円から数千円をせびられることが多いらしいのですが、やはり少額だからいいだろうという気持ちがお金を渡してしまうことに繋がるのだと思います。
どんな額でもお金はお金ですし、自分が汗水垂らして働いたお金なので、理由なく知らない人に(ましてや外国人)お金をあげてはいけません。
たとえ一円でも払ってはいけません。
小学校で習うことなのに、いざその場で誤った判断をしてしまった自分がつらい・・・。
中途半端に英語がわかるフリをしてしまった
中途半端に英語わかる人間にありがちだと思うのですが、なんとなく意味を理解して、詳細までわかってないけどわかったフリすることってありますよね。
よく考えれば彼の言動は怪しいし、友人や家族から助けてもらえない理由とかも曖昧だったのですが、自分の適当さと英語力のなさには反省です。
というか彼の英語も発音がちょいちょいおかしくて聞き取りずらかったな。なんというか中国なまり?
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海外で寸借詐欺にあったらどうしたらいいのか
海外で寸借詐欺にあったらどうしたら良いのでしょうか。
基本的には諦めるしかありません。
色々と調べましたが、寸借詐欺は基本的に警察の事件として扱われず、民事裁判になります。
なぜならば「相手が騙すつもりだった」ことを証明することが難しいからです。
例えば教えてもらったメールアドレスについて登録者の情報を開示させてとっつかまえたとしても、相手が「お金は返すつもりだった」といえば詐欺ではないとのこと。
ちなみに私が騙されたと判断してからすぐクアラルンプールの警察でポリスレポートをもらいましたが、警察の人も「これは事件ではなく裁判だ」と言ってました。
だから後の対応は絶望的に何もできません。相手がどんなにかわいそうで惨めでも、知らない人にお金を渡してはいけないのです。
ちなみに海外旅行保険でも現金は補填されないことが多いので、本当にどうしようもないですね。
東南アジアの寸借詐欺事情
いや、でも知らなかったら結構騙されるよな!?と思って寸借詐欺についてブログ、ツイッター、インスタなどで検索をかけると出るわ出るわ・・・
【拡散希望】
最近、バンコクに出没しているインド人の寸借詐欺師。
スーツ姿で単独犯。
エンポリアム内で撮影。
「VISAカードが使えなくて困っているからお金を貸して欲しい」と声をかけられたという。先日アソーク駅で見かけ気になっていたが、やはり詐欺師だった。
日本人を狙ってるので要注意! pic.twitter.com/XyBwqVFiuv
— Naoya Akashi@バンコク (@naoya_bkk) October 3, 2018
【拡散希望】
最近、バンコクに出没しているインド人の寸借詐欺師。
スーツ姿で単独犯。
エンポリアム内で撮影。
「VISAカードが使えなくて困っているからお金を貸して欲しい」と声をかけられたという。先日アソーク駅で見かけ気になっていたが、やはり詐欺師だった。
日本人を狙ってるので要注意!
タイで日本人男性だけ狙った寸借詐欺 現地の男逮捕
去年11月~12月、首都バンコクの路上で、「自分は旅行中の台湾人で、財布をなくした。必ず返す」などと英語で話しかけて、日本人男性10人からおよそ93万円をだまし取った詐欺の疑いで、無職のウタイ容疑者(43)を逮捕。https://t.co/QvmIsinewT pic.twitter.com/atp9gVtL4H— オリオンの風 (@orion1223star) February 4, 2019
タイで日本人男性だけ狙った寸借詐欺 現地の男逮捕
去年11月~12月、首都バンコクの路上で、「自分は旅行中の台湾人で、財布をなくした。必ず返す」などと英語で話しかけて、日本人男性10人からおよそ93万円をだまし取った詐欺の疑いで、無職のウタイ容疑者(43)を逮捕。
上海日本領事館からのメール↓上海で数年前、外で自転車に乗ろうとしたら男女二人組に声をかけられた。男性はビジネスバッグを手にしていて指差すところを見ると刃物で切ったような跡が。スリに遭って帰るお金がないと言う。気の毒だけど無視した。実はタイで寸借詐欺に遭ってて数万円位取られた事が😂 pic.twitter.com/9h8FcuUlPd
— axin@上海 (@axin_sh) June 26, 2018
上海日本領事館からのメール↓上海で数年前、外で自転車に乗ろうとしたら男女二人組に声をかけられた。男性はビジネスバッグを手にしていて指差すところを見ると刃物で切ったような跡が。スリに遭って帰るお金がないと言う。気の毒だけど無視した。実はタイで寸借詐欺に遭ってて数万円位取られた事が😂
みなさん結構引っかかっているようで・・・。日本人は優しいんですね。
被害額も数百円から数万まで。
その後ゲストハウスとかいろんな場所で出会った人に、海外で詐欺にあったかと聞いたら結構皆さん色々あるようです。
しかも寸借詐欺のみならず、詐欺の方法も多種多様・・・。
私は泣き寝入りも辛いので、これ以上誰かが騙されないようにブログで発信しています。
犯罪心理について
寸借詐欺って詐欺をする側から考えてみると
・裁判で訴えられる可能性が低い(海外とかまさにそうだし、少額ならなおさら)
・お金がもらえなかったとしても、相手に多少の罪悪感を植え付けることができる
ので、かなり悪質な詐欺だと思いました。
私はその辺をあるいてそうなめっちゃくちゃ普通な顔の人が、演技して人の善意につけこみ金銭(しかも少額)を得るその心理が全く理解できなかったので、
飛行機のなかで犯罪心理学の本(『面白いほどよくわかる!犯罪心理学』)を読んでみました。
詐欺をする人の心理としては、
騙す人は自分のウソを正当化して相手を陥れようとします。つまり、騙す人にとっては正当防衛なわけです。
引用:面白いほどよくわかる!犯罪心理学
とのことでした。なので今回寸借詐欺をした人はなにかの正当防衛をしているわけです。
もしかしたら
・歴史的背景などで日本人に恨みがあるのかもしれない
・貧困だから他人からお金をもらって当たり前だと思っているかもしれない
・かつて自分も寸借詐欺に遭ったから自分もやっている
ということも考えられますね。(真相は定かではないですが)
また嘘をつく人は「空想虚言症(=思い描いたことを本当のことだと信じてしまう人)」と「演技性パーソナリティ(=周りの気を引こうとして演技がかった態度をする)」人に分けられるそうです。
一方騙されやすい人の特徴としては
・意志の弱い人
・Noといえない人
・おだてに乗りやすい人
・お金に執着する人
・考えることが嫌いな人
・好奇心旺盛な人
・心身が弱っている人
・法の知識がない人
・外見や顔で判断する人引用:面白いほどよくわかる!犯罪心理学
なんだそうです。(胸が痛い・・)
他にも国際的な詐欺の事例が気になってkindle Unlimitedで「国際ロマンス詐欺」の事例なんかを飛行機で貪り読んでしまいました。
読みながら「いやーなんでこんな騙されちゃうのww」って思うんですけど、渦中だと気づかないんですよねぇきっと。
今後詐欺に遭わないためにはどうしたらいいのか
なんか中学生の反省文みたいですが、今後詐欺に遭わないためにはどうしたらいいかを考えてみました。
これ以上、親切に善意でお金を失ってしまう人を減らしたいので、どうか参考にしてくださいね。
私のしかばねを越えていってください。
基本的なことですが、
・会って間もない人にお金を貸さない
・外国人にお金を貸さない
・しつこい場合はその場を離れる
・海外旅行で話しかけてくる外国人にまともなやついないと思え
・相手がなんでそんなことを言ってくるのかを考える
・人に相談する
というところですかね。
最後に
というわけで今回はマレーシアのクアラルンプールで詐欺に遭ってしまった私の話でした。
いやーしばらく立ち直れませんでしたね。だって全然普通の人っぽかったんだもの。笑。みなさんもクアラルンプールを旅行される際はお気をつけてー涙
それでは〜〜!!!