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再受験して学歴コンプレックスは解消されたのかという話

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こんにちは、マキです。このページを見てくださっている方は、学歴コンプレックスになっていて、大学を再受験しようかなと考えている方だと思います。

かくいう私もずっと昔に学歴コンプレックスとなって再受験したことがあります。

ただ、自分が再受験をすると決めた時に自分の数歩手前にいる人、

つまり再受験をしてみて人生がどうなったかという話を聞く機会はありませんでした。

なので今回は学歴コンプレックスに悩んで再受験しようとしている方の参考になればと思い、記事を書きます。

目次

学歴コンプレックスにより、再受験したくなる根本的理由

まず学歴コンプレックスが生じてしまう根本的原因は、自分の理想と現実との乖離にあります。

自分はこうあるべきだったのに、実際はそうじゃない。

例えば、自分は早慶に入学してしかるべき人間だったのに、実際はそうでなはい。

ということですね。

この「自分がこうあってしかるべき」と「現実の自分」との間で乖離が生まれてしまう原因をより細かくみていきましょう。

1:「自分がこうあってしかるべき」が何から生まれるか

自分がこうあるべきだという、理想の部分について。これは生まれ育った環境や所属するコミュニティから作られます。

例えば、両親が東大・京大卒だとか、兄弟はみんな国公立大学に行った、とか高校のクラスのみんなはマーチ以上の大学に受かったとか

周囲の環境の平均から考えて自分がその平均以下だった場合に、コンプレックスが生じますね。

あるいは、小学校・中学校と成績が良く神童のように扱われてきたパターン。

周囲の中でトップクラスだった経験があればあるほど、自分はどのコミュニティにおいてもトップクラスであってしかるべき、という価値観になります。

2:「現実の自分」は何から生まれるか

ではその理想に対して「実際はそうじゃない」がなぜ生じたか、ですが、こちらは色々な要因があります。

・シンプルに自分の行動(=勉強)に対する結果
・家庭の事情で受験できなかった(すべり止めを受けさせてくれない、国立以外無理など)
・学校での人間関係
・自分の肉体的・精神的コンディション

などなど。

「俳優になる」「プロ野球選手になる」などの才能が必要なものと比較すると「勉強」というのは一番努力が結果に比例しやすいので、勉強に対する努力の程度が、ニアイコールで自分の実態となりますが、

特に家庭の事情とか、学校での人間関係など「純粋な受験勉強の環境」を心理的・物理的に阻害してくるものがあり勉強で成果が出なかった場合、他の学生に比べて不公平感=コンプレックスを生みやすいと思います。

例えばの話ですが、旧帝大を受けたかったけど、親が浪人を許さないから確実に受かる国立じゃないとだめだと言われて、仕方なく地方の大学に通ったケースとかですね。

本来なら自分の能力なら旧帝大にもいけたかもしれないのに(自分の友達は浪人したり、すべり止めで有名私立に進学したのに)、自分は家庭の事情で受験の機会を得られなかった。

本来なら旧帝大にいける能力が自分にはあるのに、やむを得ず地方の大学に通っていて、そのレベルだと思われることがコンプレックスになる、という感じです。

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学歴コンプレックスでの再受験をおすすめするかどうか


という訳で理想と自分の現実の乖離から学歴コンプレックスになってしまうのですが、じゃあどうすればいいの?ということですよね。

私の結論としては学歴コンプレックスでの再受験はアリだと思います。

残念ながら日本はやっぱり学歴社会だからです。資本主義社会は競争ありきの社会なので、まぁそうですよね。

ただ、絶対に医者になるとか弁護士になるからとか「この大学のこの学部じゃないとだめだ!」という場合を除いて、

純粋に偏差値だけでの学歴コンプレックスになっているのなら、まずはじめに編入か大学院進学を考えた方が良いと思います。

現時点で一年生、二年生なら、編入。理系なら大学院進学での学歴ロンダリングが一番良いと思います。

※文系の院は法学部以外は就職困難になると思うので、教授を目指す人以外はオススメしません。

再受験によって得られたもの

私は編入というものを良く知らなかったために再受験しましたが、学歴によって得られたと思うのは以下の通りです。

・人からの信頼(大学名だけである程度の能力があると思ってもらえる)
・自尊心(初対面の人にすごいと言われやすい)
・人とのつながり(先輩、後輩、同じレベルの大学の横のつながりなど無限)
・刺激(優秀な人に囲まれていると刺激を受けます)
・様々なことに挑戦する機会(交換留学、学生起業体験など)

学歴があれば未来永劫幸せになれる訳ではない

学歴によって確かに得られたものもありました。

が、学歴が今後の人生の安泰や幸福度を永遠に保証してくれる訳ではありません。

例えば学歴が手に入ったとしても就職でうまくいくかはまた別問題です。

実際、私は学歴を手にして「まぁ就活はそんなに苦労しないだろう」とか思っていたのですが、(確かにESなどの通過率はよかった気がしますが)就職活動が全然うまく行きませんでした。笑。

参考:就活失敗してもなんとかなるので大丈夫ですと社会人5年目から愛を込めて

簡単にどう就活失敗したのかというと、「私の所属していたゼミのメンバーは総じて超がつくほどの有名大企業(広告トップ、インフラ、メーカー)に就職できたのに、私は100社ぐらい受けたけど有名大企業からは内定をもらえなかった」という感じです。その時は円形脱毛症になり、下◯が止まりませんでした。笑。

しかも、一度大学をやめて再受験して今の大学に入った理由というのは就職活動の面接でかなりつっこまれました。

その時になってやっと気づいたのですが、「学歴だけじゃだめなんだな」ということです。

確かに学歴があると有名企業に就職できて、高収入になりやすいですがあくまで学歴と収入に相関があるだけであり、学歴があっても貧乏な人は貧乏だし、不幸な人は不幸です。

有名企業に入ることが安定ではありません。

実際、学歴の旨味が得られるのは大学生の時と新卒1年目ぐらいまでではないでしょうか。

現役から数年遅れて大学に入るごとに、20代で得られる収入や社会人経験などを失うことになります。

新卒の年収が300万円だとして、あなたが再受験して学歴を手にすることによって得られると思うこと(例えば、先述したような自尊心、刺激、人脈)に300万円以上の価値がある!と断言できるのであれば再受験してもいいと思います。

もしくは、どうしてもこの大学のこの学部で法律を学びたい、もしくは医学部にいきたいなど、その学校に絶対に行くべき明確な理由あれば再受験の方が良いかと。

純粋な学歴コンプレックスで、学部にも勉強したいことにもこだわりがない場合は編入か大学院でのロンダリングでもいいのかなと思います。

また20代の時間はとてつもなく貴重です。

20代ならワーキングホリデーとかで海外で一年ぷらぷらしていたとしても、日本に帰れば未経験で色々な業種に転職可能です。30代ならかなり厳しいです。

超高齢化してる日本でありながら、中途採用では「若手のキャリア形成のため応募は30歳まで」という会社もまだまだ多く存在します。

人生100年の時代とか言われているのにヤバすぎです。

私は再受験をしましたが、転職しやすいのが30歳まで(=やり直しがしやすいのが30歳まで)なら再受験せずに、20代のうちに早く社会にでて、色々な挑戦してみて「自分はなんの仕事なら苦痛なく続けられるか」を考える時間に当ててもよかったかなーと、ふと思ったりします。

受験の勉強はお金を稼ぐスキルには直結しませんからね。

学生の時は偏差値や学歴が人類の評価基準の全てのように思えても、

社会に出てからは結局、お金や資産が重要であり、それは「生活費<収入」であれば良く、資産が全てだと思う今日このごろです。

学歴があるけど月20万円の給与で生きている人と、学歴ないけどお金を月100万円稼いでる人なら後者の方が人生の自由度は高いですよね。

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学歴コンプレックスの枠組みを作る日本社会から出てしまうのもあり


もしくは、再受験せず卒業してから学歴コンプレックスの枠組みを作っている日本社会からの脱出をするのもありです。

海外で働いた経験のある身からすると、日本人が海外で働く場合は学校名よりも学部が重要視されます。

例えば私は経済学部を卒業してからシステムエンジニアになったのですが、海外では絶対にありえないことです。

海外ではコンピューターサイエンス系の学部を卒業していないと、システムエンジニアにはなれません。

東大の経済学部と無名の私大の情報科学部だったら、前者の方が優秀かもしれないけど、後者の方が海外でシステムエンジニアとして働きやすいということです。

そういう選択肢もありです。その意味では文系から理系の大学に再受験というのも1つの選択肢かも。

何が言いたいのかというと無名の大学でも専門性をつけて、コンプレックスとならないような土俵にいけばOKということです。

あと社会人になってから思ったことですが、大切なのは学歴よりも実力よりも実は、「勘違いさせる力」だったりします。学歴があるからうまくいくという訳ではないのです。

詳しくはこちらの本を参考にしてください。

学歴コンプレックスでの再受験をした私の話


ここからは余談として、ちょっと長いですが身の上話をしますね。

私は実はキャリア難民です。

自称進学校の文系クラス→
音楽科受験して不合格→
滑り止めで栄養士の大学→
中退して1年浪人として予備校→
京都の私大文系→
外資系IT企業→
フィリピン現地採用→
フリーランスWebエンジニア→
地元でエンジニア→
ロンドンでSoftware Engineer

という感じで、人生トータルして、方向性がブレブレ。笑。当然再受験したのは学歴コンプレックスだったからです。

私の場合は高校の環境でコンプレックスが形成されたのだと思います。

高校の時は田舎の自称進学校に通っており、300人の生徒がいる中で成績が上位10%の生徒が入る特進クラスに属していました。

私は特進クラスに選ばれつつも、完全に落ちぶれ層に属していました笑。

働きありを集めると2・6・2の割合で、優秀層・普通層・落ちぶれる層に分かれるそうです。

そして、その優秀な2割で集団を作るとやはり、2・6・2の割合で分かれるそうですが、まさにそれですね。

特進クラスでは模試のたびにランキングが紙で張り出され、名前に蛍光ペンが引かれる仕組みでした。

先生・生徒共に、トップ30位にいないやつは「人ならず」「ゴミカス」のような扱いをされます。

昼休みにみんなでお弁当を持ちよって食べていると、先生がドアをバーン!と開けて「なんしとんかちゃ(訳:何をしているんだの北九州弁)」と言われ、

各々自席で英語の単語帳を広げながら黙ってお弁当を食べなければならないということもありました。笑。

「私(オレ)、全然勉強してないよ〜」と言いながら目の下にクマを作っている生徒同士の腹の探り合いのようなものも非常に嫌いでした。

そんな中、現代文の授業で「自分らしさ」についての書かれた評論文があり、私はこれで自分らしさを中二病的に考えまくってしまったのです。

ただ勉強だけな毎日の中で、自分らしさはなんだろうと考えはじめましたw

軍隊的な教室の中で、自分が唯一好きだったものと言えば部活でやっていた楽器演奏だったので、

自分のアイデンティティはこれだ!

と思って、みんなと同じように文系の国公立大学を目指すのをやめて、とある大学の音楽科を目指すことにしました。

ピアノと楽器演奏とセンター試験が科目でしたが、どう考えても無謀な挑戦でピアノも完全初心者から習い始め、

周りからも孤立し最終的に失恋も重なって鬱になりました。

受験も当然うまくいかず、親にお金を無駄にさせたという思いも苦しく、泣く泣く滑り止めの栄養士を養成する大学に入りました。

手に職があればいいかなと入った大学でしたが自分の皮肉的な目線からみて、

「栄養士になって、結婚して子供産んで、いつでも働けるようにしておく〜」

という周囲の人間が全く魅力を感じなかったし、本来だったら高校の同級生達と同じレベルの大学に入れたのではという思いから、再受験をさせてもらいました。

再受験をすることになったのですが、予備校でも孤立していましたし、途中から精神的不安にやられてあんまり勉強しなくなりました。

今考えると、不合格になることの理由づけのために勉強をしなかったという気もしなくはないですが・・。

予備校の漢文の授業後のアンケートで、自分の落ちぶれ具合を5・7・5・7・7の俳句にしたら、翌日の授業でみんなの前で詠まれたという黒歴史もあります。wwww

励ましあえる友達もおらず、モチベーションがグッと下がり、志望していた国公立大学にもいけず、結局京都の私大文系に行きました。

でも、結果的には初対面の人に大学名をいうと「おお〜賢いですね」と言ってもらえるレベルにはなりました。

大学が変わって飲み会の場で「フロイト(心理学者)が好き」と聞いた時にはなんてアカデミックな大学なんだろうと興奮することもできました。以前の大学では絶対に出てこなかったワードです。

交換留学などが盛んだったため、自分が海外で働きたいという思いに気づくこともできたし、大切な友達もできました。

これらは些細なことではあるのですが、再度繰り返すと以下のことが得られるのは間違いないです

・人からの信頼(大学名だけである程度の能力があると思ってもらえる)
・自尊心(初対面の人にすごいと言われやすい)
・人とのつながり(先輩、後輩、同じレベルの大学の横のつながりなど無限)
・刺激(優秀な人に囲まれていると刺激を受けます)
・様々なことに挑戦する機会(交換留学、学生起業体験など)

月並みな言葉ですが、自分を鼓舞させてくれる環境は大事だと思います。

ただ、学歴を得てどうしたいのか、20代で得られる機会費用を払ってでも本当に学歴を得たいのかは十分によく考えてみてください。可能であれば編入や院進学がオススメです。だめそうなら専門性をつけてお金を稼げばOKです。

まとめ

という訳で今回は学歴コンプレックスと再受験に関して書きました。

まとめますと
・自分の理想と現実との乖離からコンプレックスが生まれる。
・学歴コンプレックスで再受験するのはアリ。ただ目的が明確な方がいい、日本から脱出するのも手

ということです。ここまで読んでくれた人、ありがとうございます。

今とっても辛いかもしれないけど、いつかきっと辛くなくなる日が来るから、大丈夫。大丈夫だと信じましょう。


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