YMSビザで12月末に渡英して、ナショナルロックダウン真っ只中ではありましたが、結果的に英系企業2社から内定をもらうことができました!
現在はその内の一つのIT企業で働いていて、雇用されたはいいものの解雇にならないかどうかひやひやしながら毎日を過ごしています。
今回はこれからYMSで渡英される方の為に、反省も踏まえて、私がどのようにイギリスで就活して内定を得たかをご紹介していきたいと思います。
どなたかの参考になれば嬉しいです。
目次
YMSで就活をしていた私のスペック
YMSと言えども結局のところ就活なるものは日本でも同じく「人による」ことが多いです。
つまり、どれぐらいの職歴、専門性、英語力があるかで就活の戦略も随分変わってくるかと思います。
なので、これから私のYMSでの就活記録をご紹介するにあたり私の就活前の状況をやんわりまとめておきます。
・システムエンジニアとして5年以上働く
・留学経験は短期のみ(フィリピン1ヶ月、中国1ヶ月)
・フィリピンでの就業経験あり
・日本でも英語での業務経験あり
・TOEICは895点
(参考:TOEICを130時間勉強して150点上げました(745点→895点)使ったのは2つだけ。)
こう書くと英語も職歴もそこそこな人、に見えますが謙遜でもなんでもなく英語力は本当に厳しいですし、今もIT系の技術に関しては勉強中です。
英語に関しては、フィリピン人だったらまぁ聞き取れるけど、ネイティブガチ雑談はちょっと苦しいなって感じです(残念)
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私のYMS就活スケジュール・実績
私のYMS就活スケジュールは以下のような感じでした。
・YMSビザで12月末に渡英
・年明けて4つの日系エージェントと面談
・日系に私が希望するIT系の求人がそんなに多くないと気づき英系に応募しまくる
・1月の3週目ごろに初回面談・テクニカル面接が入り始める
・1月の4週目ごろに最終面談が入り始める
・2月頭に第一志望の会社からオファーをもらう→翌週から就業開始(笑)
応募した企業は30社を超えまして、結果的に2社の英系企業にオファーをもらうことができました。
ざっくりいうと1ヶ月ぐらいかかりました。いやー辛かった。
孤独だったし、その時住んでいたフラットメイトが夜中の3時に奇声あげる子だったのも余計に辛かったです。
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イギリスYMSでの就活を効率よくするために日本でやっておいた方がいいこと
イギリスYMSでの就活を効率よくするために日本でやっておいた方がいいこと、
というか別にこれはイギリスにいなくてもできたな、ってことをあげるとするならば以下かと思います。
・CVを作成する
・イギリスでの生活費を想定しておき、目標給与を決める
・日系エージェントへの登録
・LinkedInを更新してプロレベルにする
詳細をみていきましょう。
CVを作成する
仕事探し始めるぞ!ってなった時にまずやっておくことは「CVを作成する」ことですね。
日系エージェントを使うにせよ、英系の企業に応募するにせよ、CVは必須です。
私はイギリスに来るまでまともにCVを書いたことはなかったのですが、どうにか自力で書類に通り面接に呼ばれるまでのものを書き上げることができました。
0からどうやって英系企業の面接に呼ばれる程度のCVを書いたのかについては、後日別記事にまとめたいと思います。
イギリスでの生活費を想定しておき、目標給与を決める
日系、英系関わらず「どれぐらいの給与が欲しいか」は必ず聞かれます。
だいたいワーホリ(YMSビザ)の相場は18k-25kぐらいだよ、とか日系のエージェントからは言われがちですが、
そういうのを聞く前に(相場を聞いてそんなもんかと思ってしまう前に)自分がいくら欲しいかを明確にしておきましょう。
年収額と月々の手取りを表示してくれるわかりやすいサイト(netsalarycalculator)があるので見ておくと良いかと思います。
自分の日本の年収や日本での支払い(奨学金や住民票を抜いてない人は年金などの支払い)、イギリスでの生活費がどれぐらいになるかを計算した上で、これぐらいは絶対欲しいということを明確にしておいた方が後悔なく就活できます。
結果的に私はワーホリ(YMSビザ)の相場(18k-25k)よりも高い額で英系企業にオファーをもらえたので、希望年収は基本言ったもん勝ちです。
ただ希望額をいう場合はなぜその額なのかを説明できた方が良いかと思います。(日本でそれぐらいもらってた、とかXXの業種でXX年してたからそれぐらいは欲しいとかイギリス・ロンドンのこの職種のこのポジションの平均サラリーはこれぐらいだから、とか)
日系エージェントへの登録
YMSや駐在などでイギリスに住む人御用達のサイト、Mixb(https://uk.mixb.net/)には多くの求人が存在します。
概ね求人はイギリスにある日系のエージェントからのものが多いです、代表的なところでいうと、
・Access Appointment
・Center People
ですね。これらのエージェントにCVを送った場合、まず最初に日本語での面談が行われます。
日本で転職したことがある人はわかるかもしれませんが概ね日本での転職と似ていて、聞かれることは以下のようなことです。
・いつイギリスにきた(来る)のか
・ビザの期限
・これまでどういう経歴でどういう仕事をしてきたか
・これからどういう仕事をしたいか
・希望する給与の幅
・(エージェントによっては)英語のスキルチェック
・(エージェントによっては)案件紹介
ちなみにイギリスにある日本のエージェントは同じ案件を重複して持っていることが多いので、どのエージェント経由でどの企業に応募したかは真剣に見極めた方が良いです。
またエージェントによっては「応募します」という合意形成がのタイミングが曖昧なことがあるので、
こちらとしては迷ってますぐらいの返事でも書類を企業に出されることもありますので、本当にお気をつけください。私はこれでちょっと失敗をしてしまいました。
エージェンによっては日本人と英語のテストを行うところもあります。日常会話だったり、強みと弱みは何ですか?とか就活で聞かれがちな質問が多いです。
うろ覚えですが、聞かれたことは
・自己紹介をしてください
・イギリス生活はどうか
・あなたの趣味は
・あなたの強みと弱みは
・あなたのXX社での役割を英語で教えて
みたいな感じでした。私は日系のエージェントで英語のテストがあると想定してなくて正直初回はビビりましたが、2回目になったらもう慣れました。
実際、Tell me about yourselfですら受ける企業によって変えるべきだと思うので、なんとも不毛感はありますが
あらかじめ典型的な自己紹介と強み弱み、経歴説明ぐらいは英文で用意しておいて暗記しておくといいかと思います。
LinkedInを更新してプロレベルにする
日本の就職・転職市場ではマ◯ナビやリ◯ナビが多く使われているかと思いますが、イギリスではLinkedInがめちゃくちゃよく使われています。
実際にLinkedInに力を入れてプロフィールが「プロレベル」になった頃からぼちぼちスカウトメールが頻繁に届くようになりました。
おそらくイギリス企業のリクルーターが「地域+職種(またはキーワード)」とかで検索しまくって、この人良さそうと思った人にスカウトメールを送っているのだと思います。
メールで話が進むとCVを送ったり、電話が来たりします。
ちなみにLinkedInで250人以上の繋がりがあると検索されやすくなるようなので、是非とも(恥をしのびつつ)昔の同僚と繋がっていきましょう。
イギリスにYMSビザで渡英し、就活して気づいたこと
イギリスにYMSビザで渡英し、就活して気づいたことは以下の通りです。
・電話番号は必須
・オンライン面談の服装はスーツ(上)と白背景が基本
・英系エージェントにすべからく登録してCVを登録しまくる
・リクルーターや企業から電話がかかってきらただひたすら受けよう
・面接が入ったら想定質問を考えて答えを用意する
詳細をみていきましょう。
電話番号は必須
特に英系ですが、リクルーターなどのファーストコンタクトは電話が多いです。(日系エージェントはメールでのファーストコンタクトが多かった印象)
英系のエージェントから何を聞かれるかは概ね同じなので、これは後日別記事にまとめたいと思います。
GiffGaffというイギリスのSIMカードがあり、£20で80Gぐらい使えてSMSも電話もイギリスではかけ放題という素晴らしいSIMなので是非とも日本で取り寄せておきましょう。
英系エージェントにすべからく登録しまくる
日系エージェントだと日本人が求人紹介してくれて、日本人と面接して、という感じでイギリスでも安心感はんぱねー!って感じですが、
如何せんワーホリビザ(YMS)は永住権を持っている人などに比べると2年しかイギリスに滞在できないので、なんとなくではありますが使い捨てとして考えられているし見下されている感が否めません。(もちろんそうじゃないエージェント・企業もありますが)
また、お給料も日系エージェントからは「YMSの人はこれぐらい(18K-25K)が給与相場ですよ(笑)」みたいなことを言われて個人的にはすごく「?」だったので、これからYMSビザで就活される方々でぜひとも英系企業を狙う流れができていけばいいなと思います。
もしくは日系を最悪の選択肢として保持しながら英系就職を目指すとか。
金なしコネなしスキルなし英語力ポンコツな私でもなんとか英系オファーもらえたので、多分みなさんでも大丈夫です。
有名どころで行くと、IndeedやReed.uk、Monster、GlassdoorなどがあるのでとにかくCVアップロードして、応募しまくりましょう。
リクルーターや企業から電話がかかってきらただひたすら受けよう
履歴書を登録したり、企業に応募したりするとリクルーターや企業から電話がかかって来ます。
英系だとわざわざ「お世話になっております、願いましては一度弊社と面談の方を、、」なんて丁寧なメールなんて送ってこずにカジュアルに電話から始まります。
ちなみに私は英語の電話が本当に苦手です
まじで本当に何言ってるかわかんない。単語レベルでしかわからない恐怖に襲われます。
対面だったりビデオ通話ならまだ表情や口元や共有している資料なんかでわかるけど、電話だけは本当に恐怖です。
でもこれも慣れの問題かと思ってかかって来た電話はすべからく出るようにして、留守電が入ってた場合も、聞いたらすぐに折り返すようにしてました。
面接が入ったら想定質問を考えて答えを用意する
面接が決まったらやることはもう、想定質問を考えて答えを用意するのみですね。
日本人相手なら日本語で、英語面接なら英語で用意して暗記。
本当に嫌で嫌で仕方のない作業でしたが、これがやっぱり王道だと思います。
イギリスだと日英の問わず、企業のどのポジションの人が何人面談するのかをあらかじめ教えてくれることが多いので
その立場の人だったら何を聞くだろうか、このポジションだったらこういう人が欲しいだろうから強み弱みはと聞かれたらこう答えたら良いのでは、、とかを考えておくと面接で楽になります。
面接のことは後日また別記事にしたいと思います。
YMSビザでの就活を終えてからの感想
YMSビザでの就活を終えてからの感想をつらつらと書きます。ポイントをあげるのであれば以下の通りです。
・Tier5(YMS)の認知度とイギリスで働くことのできるビザという最強のパス
・Tier2スポンサーという悩ましい問題
・時間があればやってみたかったこと
・コロナ禍でむしろよかったのでは
・噂通りコネ最強
Tier5(YMS)の認知度とイギリスで働くことのできるビザという最強のパス
日系エージェントだとTier5(YMS)が抽選で2年限りのビザということはよく認知されているのですが、英系だと全く認知されていません。
なのでCV自体に私のビザはこれでいつまで有効だ、というのは書いておいた方が良いかと思います。
ちなみになんでイギリスに来た?という質問もよく聞かれます。(これは、入社しても聞かれますし初対面の人にもめちゃくちゃ聞かれます)
私個人としてはずっと海外で働きたくて、アジアでの海外就職を果たしたから欧米圏で働くことをNext Stepとしていた、と答えていましたが実際のところYMSビザの抽選に当たった以外のなにものでもないんですけどね。。。
また英系企業にアプライする時に気になっていた質問が、「are you eligible to work in the uk?」というものでした。
応募フォームでわざわざこれを聞いているということは働く資格のない人も応募して来ているわけだし、当然フィルターにもなっているのだなと感じました。
そりゃ2年しか話せない非ネイティブをわざわざ雇う変態なんて相当レアだよな。ましてやUKで働く資格がなければ、、、。なかなかに世知辛いものがあります。
Tier2スポンサーという悩ましい問題
YMSビザで就業して、その業績が認められてTier2(Skilled Worker)になった方をツイッターやブログなどちらほら見ます。
本当にうらやましい限りなのですが、やはり可能であればビザスポンサー実績のある会社への就業をしたほうが、ビザの切り替えはしやすいのではないかなと思います。
参考:ビザスポンサーしてるイギリスの企業一覧https://assets.publishing.service.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/961747/2021-02-16_Tier_2_5_Register_of_Sponsors.pdf
企業によってはオファー時にTier2への切り替えをします!とはっきり言ってくれる企業もあれば、考慮します、とかその時の状況次第なのでなんとも言えません、という返事もありでまちまちです。
個人的には面接中にはTier2切り替えのことは聞いてませんでしたが、オファーもらった後なら聞いてみてもいいかもしれません。
ちなみに永住権の申請条件はTier2で5年の就業が条件みたいですが、Tier5での就業年数は含まれてないみたいです。
時間があればやってみたかったこと
イギリスYMSの就活で、時間があればやってみたかったことが2つあります。
それは、Job centre plusへの凸と、CVの有料添削です。
まず、Job centre plusこれは様々な地域にあるようなのですが、自治体によっては面接練習してくれたり、求人紹介してくれたりということが書いてありました。日本でいうとハロワみたいなもんでしょうか。
コロナが終わったら一度どんなものか行ってみたいですね。
二つめはCVの有料添削、私はちょっとした荒技でCVの添削をネイティブに頼んだのですが、Proof read(文法誤りがないか)ではなく、プロの目から意味的な添削をしてもらってもよかったのかな、と思います。
どうしたらCVがStand outするかを考えてくれるサービスとはどんなものなんでしょうね。面接までいかないと話になりませんから使ってみたかったですね。
コロナ禍でむしろよかったのでは
ロックダウンしてスーパーとドラッグストアしか空いてないイギリスですが、就活においてはむしろコロナ禍でよかったなと個人的には思ってます。
まずオンライン面談だから交通費がかからない!
イギリスの交通費は安くないですからね。朝起きて化粧して会社の住所調べて、交通機関の時間調べてとか余計な心配しなくて済んだのでめちゃくちゃラッキーでした。(スーツも上半身だけでいいし)
そして、オンライン面談ってなにがいいかというと対面ほどのプレッシャーがないことですね!
丸暗記した英文を人の目の前で発表するのはなかなか恥ずかしいことですが、画面越しだと幾分マシです。
しかも面接中カンペ見れ…ゲフゲフゴホゴホ(コロナじゃないよ)…
噂通りコネ最強
やっぱりreferral(コネ)は強いなーと思った出来事もありまして、twitterで英系企業の気になるポジションを募集されている投稿をみたので担当者につないでいただいたことがあったのですが、
面談とオファーのスピード感が一般応募とはめっきり違いました。
やっぱコネが強いなーと思った瞬間でして、もしロックダウンが終わればテック系のイベントにも顔を出したいですね。
最後に
ということで今回は、YMSビザで渡英し就活をして英系企業から内定を得た私の経験のご紹介でした。
就業が決まったことに満足せず、会社で成績をあげつつもいつでも転職できるように頑張りたいと思います。
それでは!
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